2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

再会

「あっ…」 アクシリア王国王都。懐かしい人に会った。 「…久し振り」 「またですか?戻らないんですか?」 「ええ…。テーシアの丘は綺麗ね」 「でも、見つかりませんか?」 「大丈夫よ。王都の中心街に行くから…」 「そうですか」 風の神とは、たまに会ってお話…

国を救う為・・・

「うむ。王都は久し振りだな」 「そういえば、娘さんがいるんですよね?」 「ああ…」 王都は、ミチェリアと結婚してしばらくたったあとまで住んでいた。今は忙しい…。 「マーク!」 「…ミチェリア!」 久々の再会。抱きしめた。 「エファスに会ったわ。女王にな…

紛争

極寒の地、サルマータ。人はあまりおらず、大きな高原がある、 「エファス、元気かしら…?」 「さあ?元気だと思いますよ。ミチェリア様」 「…マークがこの間、来たわよね?私がここにいるのは伝えなかったの?」 「ええ…。まあ、お仕事中を邪魔するわけにはいけ…

戦争と神々の議論会

「戦争だああああ!!!!」 遂に、戦争が始まった。この国は私の物…。 「国王!無事に、ラングオーク地域を手に入れました!」 「国王!無事に、サンドオーク地域を手に入れました!」 「よろしい。ところで、エファス。どこまで手に入れればよいか?」 「そうね…。…

国の没落

「テシア…」 テシアがいなくなり、4日目。今、俺らは極寒のサルマータ高原にいる。 なぜいるかというと、『悪魔』と呼ばれる"存在してはいけない者"が現れたからだ。 「シャアアア…」 「何か探しているな」 「隊長!6が、凍傷に…!」 「黙れ!!とにかく、手当て…

堕ちた神達

「お〜い!ケリア…」 「放っておいて。ついて来ないでよ!」 「授業に戻ろう。な」 「…」 我ながらいいことをいった気がするな…。しかし、優等生のサボリか〜。 「両親はどこですか」 「え?神殿だと思うけど」 「嘘つき!いませんでしたよ!?」 「…俺は知らない…

“奇跡の子”の謎

「…アクシリア、この子?」 「ええ…。いくら、他のお方を信仰していても、私のことを呼び捨てとは…無礼ですね」 「そうですか?」 "奇跡の子"、サンテシア。彼女の父親が特別配合をして、生まれた新しい種族。今まで失敗していたのに…と多くの人々がため息をつ…

炎の戦士と水の魔導師

「マーク!!大変よ」 「何だ?」 「町の人が全員死んでる…」 「!?」 町の人達が寝泊まりしていた所に行くと、もう死んでいた。 「同じ奴か…?」 誰も答えない。テシアがいつの間にか倒れていた。 「おや?お嬢ちゃん、どうしました?」 「貴様…誰だ!?」 「おっと…

争いの中

〜アクシリア王国・王都『』〜「魔女はもういませんか?」 「はい。リシアンで最後ですね」 「そう…。ふふふ。愚か者ね」 私は、マスターであるリシエンが殺された時、魔女全員を殺そうと思った。リシエンを殺した犯人も分かった。アクシリアだ。この国の聖母…

事件の始まり

〜アクシリア王国・〜「嗚呼、神よ。アクシリア様よ」 今日、神聖なるマーラー山のふもとほ町で事件が起きた。 おおっと。俺はマーク・ドシア。年は23歳。職業は戦士。マーラー国上等戦士隊隊長である俺は、アクシリア様を幼い頃から信仰していた。「男のマ…

18歳〜今

「初めまして!」 月9に主演が決定し、主役のホムロ役の小田翔悟と会った。私は初めて会ったと思っていた。 「おや?由紀ちゃん。久しぶり」 「え?」 「高校の元クラスメイトだよ」 「ええと…」 「小田輝だよ。あ、こっちの新井江梨ちゃんは初めてだね」 「は…

由紀、北海道に行く〜18歳

羽戸芽から自然豊かな北海道へと引っ越した。夕張という町に私の祖父母がいると聞いた。リリエンと親しかったというのは本当だろうか?早く確かめたい。 「こんにちはー」 「あら、由紀ちゃん」 「手伝いだ!」 「おじいさん…」 どうやら、メロンを作っている…

由紀の変貌の理由

「え?由紀さんに会った?どういう人?」 刑事課に同じ年に入った住田誠。あの住田さんの弟だ。 「新井由美だった。クラスメイトに、小田翔悟がいた」 「え!?じゃあ…」 「俺の結婚する確率が下がった」 「そこ!何話しているの?」 由菜さんがやって来た。 「由紀…

同窓会で

「よお!翔!まだ結婚しないのか?」 「ああ・・・。太一は意外な子と結婚したな」 「ぐふふふふ」 島倉華江と結婚した太一は幸せそうだ。俺はどうだろう? 「あとお前ぐらいだぞ!ゆきぽんのウェディングドレス姿・・・。見たいんだ!」 「すまん。由紀がど…

オワリヘ

「由紀はどう?」 「…由紀じゃないみたいだ」 「そうね。寒気がするわ。ちょっと剛容疑者に聞いてくるわ」 由紀を狂わせたのはきっと…「『え?由紀?まあ、少し裏の世界について教えたけれど…。興味なさそうだったから、誘うのは諦めたよ』と」 「興味がなかっ…

地獄に近いトコロ?

「地獄ね…。よく分かんないわ」 「まずは、羽戸芽市の地図を見ましょう」 「生活安全課!ほら、協力して!」 「はい」 「地獄か…。うーん…」 「浜中町は?」 あ、と皆思った。慌てて探す。 「そういえば、地獄という名がついた通りがあるらしいですよ」 「…どう…

追記登場人物

追記です。 倉田由菜(26歳) 由紀の姉。羽戸芽署刑事課の刑事。推理力は高い。 星瀬亜紀子(22歳) 二条学園大学部アニメーション科4年生。金持ち。モデル。 大島梨宇(22歳) 二条学園大学部看護科4年生。リウレが化けた姿。 和田幸彦(47歳) 刑事課の熱血ベテラ…

由紀の消失

ゴールデンウィークが終わり、久々の学校。太一は元気かな・・・? 「由紀、行くぞ」 「・・・。先に行ってて」 「ああ、分かった」 由紀の目が赤い。泣いていたのだろう。そっとしておこう。「おっはよ〜!」 太一の明るい声。しかし、すぐ暗くなった。 「…

ユリアンヌとダースと人形の願い

「そ、そんなに悲しいなんて…」 由紀と里見さんは泣いている。 「サテ アケマショウ ゴシュジンサマノ トウジョウ デス」 扉が開いた。そこには、2人の年老いた男女が。 「こんにちは。私はユリアンヌ」 「その弟のダース」 お辞儀をする2人。俺達も慌ててし…

リリエンの生きていた頃〜過去〜

1892年。リリエン=ブッシュ=クローンは、オーストリアのウィーンで生まれた。父親は有名な画伯、母親はオペラ歌手だった。 双子の妹、アリーエン(1892年〜1956年)は母親と同じく、オペラ歌手になると決め、リリエンは父親の仕事である画家になることにした。…

人形ノ子守唄

「この人形達は…?」 「彼女、日本に滞在しようとする前、フランスにいたんですよ。その時集めたそうです」 「アナタヲ 【ウヤミ】【ネタミ】 ワタシハ…」 「!?」 寒気のする歌声。その声を出していたのは、由紀が欲しがっていた50万円のフランス人形。 「…。…

人形ノ館ヘ、ヨウコソ

「すっごーい!フランス人形があるよ〜!買おうよ〜」 「……おいおい、50万だぞ」 「いいじゃ〜ん」 今日は浜中町の『ドールハウス』に来ていた。ここも古く、100年前立てられたそうだ。 「フランス人形〜」 「このオルゴールなら、俺でも買えるぞ」 「え!?なら…

死神少女・破滅

「愛…華?」 「怖かったの。怖かっただけなの。許してよ。ねぇ、ねぇ…」 「い、一体…」 「ダメ!近づかない方がいいわよ。両親を殺した時の愛華の状態になっている。だから…ね」 「もっと…もっと…」 創立120年らしいこの劇場。大丈夫なのだろうか…? 「ダレカ …

死神少女・覚醒

「…島田さん?」 「…何?」 「な、何でもないですっ」 由紀が走ってきた。 「どういうこと?空中の誰かと話すって…」 「幽霊か何かだろう」 「でも…」 「心配するな」 「そだね」 何事もなく平和に…? 待ちに待ったゴールデンウィーク。由菜さんもお休みで、どこ…

崩れた街?

週1更新小説です「いやぁぁぁ!!」 今日も悲鳴が聞こえる。嗚呼、この町は乱れてしまったのか? 劇場や自然の多い浜中町。隣の羽戸芽市とは比べて、ずいぶんと遅れている。そんな町で、“お嬢様”と言われ17年間過ごしてきた。私の名前は、相川星子。しょうこと…

死神少女・降臨

「ねぇ、死にたいよ…」 「死なせてア・ゲ・ル」「ん?何か言ったか?由紀」 「別に〜」 さっき何か声が聞こえた。不思議だ。 「なあ、由紀。死神少女って知っているか?」 「死神少女?」 「ああ。お父さんが陰陽師とかで、まじないができるんだ。名前は、島田愛…

少女ノ思イ

「リウレーーーーーーー!!!大人しくしろっ!!!!」 由菜さんがたまに話す、熱血ベテラン刑事の和田幸彦さん。その人が叫ぶ。 「痛いわ…」 よろよろと亜希子さんがやってきた。さっきので、怪我をしている。 「リウレ…あいつは恐ろしいな」 「でしょう?」 「フ…

リウレの復活と別れ

「ねぇねぇ、翔。いつ学校出来るかな?」 「うーん…来年ぐらいじゃないか?」 「そうだね…」 公民館の図書室。多くの生徒がいた。 「私…転校しようかな」 近くにいた舞が呟く。ここ最近、特に中学生が転校している。大宮学園の新校舎が完成する頃には、生徒数…

倉田家の遺産と秘密 5

「倉田家の歴史!?見せて見せて〜!」 「ほら、これだ」 整理中の書庫から出てきた本。由紀はめくる。 「え〜とね…『1842年 倉田宗乃助(当時25歳)、大西お竜(当時27歳)と結婚。』から始まっているよ〜古いんだね…」 「その次が…『1845年 倉田家屋敷、何者かに…

倉田家の遺産と秘密 4

次の日。学校で突然の報告があった。 「大宮家、皆さん知っていますよね?ええ。ここの理事長を勤めるお方です。ところが…」 ざわざわ騒ぎだす。由紀も不思議そうな顔をしている。 「捕まりました。」 「先生!どうしてですか!?遺書偽造で優実が捕まって、何か…