2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第3話 いじめ(リン視点)

「おはよぅ・・・」 そっと入ると、黒板消しが飛んできた。ミクとりおんが笑っている。 「あ〜ごめんごめん」 「それよりも、何その顔っ!」 2人は大爆笑している。いつもなら明るく挨拶してくれるのに。 「マユちゃん、おはよー」 「近寄らないでくれる?」…

第2話 崩れていく

次の日。私はイアと登校した。いつもならリンとだけど昨日のが許せない。 「ねえリンちゃんとケンカしたの?」 「ううん。別に。たまにはイアちゃんと登校しようかなってさ思って」 「そっか〜。そういえば、今日数学の小テストあるんだって」 「え!?ちょ…

第1話 友達

「でね〜」 「あ、チャイム鳴るよリン」 「ん、じゃあまたね」 私、ミクとリンは仲良し。部活も同じ合唱部。 「えー今日は・・・」 リンと私は優等生でも真面目でもない。授業中だってこっそりと何かしている。今も、スマホをしている。私の作ったチャットサ…

第5話 13年前(2)

「はあ。ノイローゼ気味でよく首都にたどり着けたわね」 「まあお母さんは太い神経してるから」 「それだけではないだろうな」 「ねえハク。あなただけでもいいからお母様を止めに行ってちょうだい」 「え〜」 「ねえ、どうするの?キヨテル」 「・・・旅行…

第4話 破滅

どうしてかわからない。自然と私はアンの家へと歩いていた。 「・・・リンもいないのね」 質素な家。まるで貧相な庶民のように思えてくる。 「はあ〜レン、いなかったね」 「本当ねえ」 マユとリンの声がする。とりあえず隠れよう。 「紅茶準備するから座っ…

4 月華姫

昔、妖精界の都でそれはそれはとても美しい姫が産まれた。月華姫と名付けられ、すくすくと育った。 しかし過保護すぎる父親の藍瀬天皇は姫を一歩も敷地外に出そうとしなかった。おかげで姫は透けるような真っ白い肌になった。 姫は13歳の誕生日の時、こう教…

第3話 13年前(1)

リルアール一族とセーピアン一族の仲の悪さは13年前からである。 あの日、リルアール当主行方不明事件に関わっているとして、キヨテルの当時の妻と跡取りの娘を殺すためにセーピアンの屋敷に潜入した。セーピアンは私たちリルアールと同じく政府に命じられて…

3 顔なしさん

空想だが何か?←

大神結華 高校2年生、16歳 身長175cm。とあることがきっかけで、感情をほぼ失う。怒ったときは笑顔。仕込みナイフを服に5本、バッグに5本、ピン留めに2本、魔法・イリュージョンを使った特殊ナイフ10本所持。 ピルフェンヌ=ピーシェル 通称ピピ。人の肉が好…

第2話 セーピアン一族とリルアール一族

「さ、帰ろー♪」 「リン!またサボるの?」 「ぎくっ」 「んもう!そのサボり癖なおしてよ!ねえ、レンくん」 「ああ」 リンと俺とマユは合唱部に所属している。だが、リンは顧問の先生からお呼び出しをくらうほどサボり、密かに実力はあるけどバカなサボり…

2 人質、奴隷

作者:不明 あるところにマメリユともうすもむがいた かれはひんそうであった あるひあくまがあらわれおぬしのいのちわれにわたせともうす それはできぬともうす あくまはかれにはいりいきていたころできなかったことをした ひとじちとどれいをとりむらでいち…

第1話 全ての元凶

※カイレンだよ、ボカロ二次創作だよ「ふうむ、ここか・・・」 私はカイト。政府に頼まれ、ターゲットを殺す仕事をしている。 次のターゲットは、ここメールレア学園のレンという生徒。私が保健の先生に扮して侵入する。 待ってろよ、レン。「ねえ聞いた?保…