戦争と神々の議論会

「戦争だああああ!!!!」
 遂に、戦争が始まった。この国は私の物…。
「国王!無事に、ラングオーク地域を手に入れました!」
「国王!無事に、サンドオーク地域を手に入れました!」
「よろしい。ところで、エファス。どこまで手に入れればよいか?」
「そうね…。サーガスまでかしら?サーガス、ターニア、スウォンス、キャステア、サンドオーク、ラングオークね」
「よかろう。そこまで攻めろ!攻め終わったら報告しろ」
 もうすぐね。あとは…。
「国王、王妃様とお食事はどうでしょうか?」
「うむ。よいな。行ってこよう」
 ふふふ。罠なのにね…。

 2日後、サンア国は大敗した。指定した場所をすっかり攻め終えて…。
「あの〜。国王は?」
「さあ…?2日前、王妃様とお食事すると言って出ていったきりですわね」
「…皆さんに捜させましょう」
「ええ」
 まず、大広間の捜索。ここで、基本、国王らがお食事をとるのよ。
「国王様!!」
「ダメだ…。王妃様も国王様も死んでいる」
「では、新しい国王はどうなさいますの?」
「うーむ…」
「この女でいいと思うが」
「私?」
 思い通り…。

「開会!」
「…俺は知らないぞ」
「風の神のことだぞ?親しいんだろう?」
「でもよ…」
 今、疑念を晴らす為に議会がおこなわれている。
「入ってよいでしょうか?」
「ああ」
「ケリア♪両親については?」
「…知らないから」
「うむ…」
 困り果てたらしい、天の裁判官は、俺に助けを求めてきた。
「なあ、他には?」
「いないな…。風の神はよく『孤独』だと言っていたなあ」
「…そうか」
「さあて、風の神がいるテーニアの丘に行こうか」
「!?お、おい…。どういうことだ?」
「アクシリア王国の王都にあるんだ。急ごうか♪」
「…本当か?」
 俺らは、テーニアの丘へ急いだ。