戦いの中で

「!?」
 ミチェリアさんは倒れていた。何が…?
「さっき…。ここの村の人が来てね…。私を…」
「それはヒドい!」
「あなたが言えること?」
 そう、トスンは後輩いじめが大好きで、よく殴る。2週間見ていたからわかった。私は…抱きつかれた。(これもいじめ)
「よし、この子の手当てをしよう。というか、馬に乗せようか」
「そうだね」
 私たちは、馬に乗るタイプの騎士。トスンの馬、ノースモーエホーナアインツセークイサチヌルヨンノに乗せることに。この馬の名前は、アクシリアの有名な騎士の名をつなぎあわせているだけ。(5人)
「さあ、行こうか」
「待って。あれは…」
「伝説の聖剣!?」
「ふふふ。面白いなあ…。君たちの反応…。ふはははは」
 私たちは構える。なんと、マークがいた。左手の薬指の結婚指輪の上にあの指輪…。
「悪魔の大剣に宿るホシファールだな…」
「つまり、聖剣を持っているのは…」
「アクシリア様 …」
 アクシリア様は黙ってマークを見つめている。
「…テシア、どうしましょう」
「そうですねえ。悪魔の大剣、壊します?」
「無理よ…。壊せば、世界は崩れるから…」
「ふうん」
 いきなり現れたテシアと呼ばれた少女とアクシリア様。どうなるのかしら…?
「なあ、シャノン。知っているか?2つの剣について」
「騎士たるもの、もちろん知っているわ。悪魔の大剣に宿る、ホシファールは裕福な家の息子だった。しかし、母親たちの求めていた息子の"理想像"と全然違い、捨てられた。そこで、いつか復讐をしようと剣の訓練に励んだ。そして…ついに、禁断の剣術を取得してしまって、悪魔と取り引きをした。そして…彼は死に、彼の愛用していた悪魔の大剣が残った」
 師匠の記録。間違いないかしら?
「次に聖剣のことです。英雄王・サンアが愛用し、アクシリア様専属剣士をやめた37歳まで22年間使用しました。その後、アクシリア様が保存し、今もあるそうです」
「完璧だな」
「いえ」
 睨みあう2人。さて…どうなるの?