赤き紋章

貴族の世

300年。平安時代が始まった。すっかり本島の中心部では、立派な着物を着る貴族が見られる。本島の北にあるティラミス共和国はまだ農業と漁業と林業の国なのに。 「ふう。どこに行こうかしら?」 正直、ここは息苦しい。雅な雰囲気だが、私は好きではない。 …

突然の知らせ

エリスがやって来て2年後の西暦17年。ミルフェスに突然言われた。 「あのさ・・・。何だかいつまでも甘やかしたらいけないと思う」 「そう?」 「うん。もうそろそろ別れたら?」 「そうねえ・・・」 そして私は決断を下した。 私は、エリスに一枚手紙を書い…

守護神・エリス

「あ、そうだ。名前は?」 「・・・」 「え?もしかして・・・」 「アルゲニオ様、適当」 「・・・」 名前を考えなくちゃねえ・・・。うーん。 「・・・そうだ!エリスってどうかしら?」 「いい」 「じゃあ決定ね、私の弟子・エリス!」 「弟子?」 「そう…

妖精界へ・・・

「ほら、ミルフェス」 「エルフェスお姉ちゃん!ここぐらいならから出れるよ!」 「もう・・・」 暗黒界、魔女国。ドラゴン国との境界にある崖から私の妹・ミルフェスが転落した。お転婆娘め。 「誰か呼んでくるから。あ、お母さん呼ぶわね」 「お姉ちゃんは…