3 調査
私はエルルカ=クロックワーカー。最近、トラゲイで謎の殺人事件が起きている。犯人は分からないまま・・・。そこで、とフリージス財団が協力するよう私に言ってきた。まあ、ショウとの約束もあるし、大罪の器があるかもしれないし・・・。
弟子のグーミリアと一緒に訪れた。
「・・・・・・なるほど、大体、わかった」
「ん?」
「1人、死なずに、町を、歩き回ってた、女が」
「ああ、あの美しくて・・・」
「・・・・・・彼女に似ていた」
深くは言わないけれども、どう見てもあの女性は原罪者とかミカエラに似ている・・・。
「あの、すみません。あの緑髪で髪の長い女性の名は?」
「マルガリータ=ブランケンハイムさんです。ブランケンハイム伯爵と結婚して幸せだっただろうに・・・」
「夫である、カスパルが、亡くなった」
「そうよ。グーミリア」
私は、マルガリータが犯人だとフリージス財団に報告することにした。
「では、引き続き調査を頼む」
「はい。分かりました」
1週間後にもう一度、トラゲイに行くことにした。
「そういえば最近、ペールノエルが活発のようね」
「はい、人々は、恐怖に、おびえて、いるようです」
「・・・・・・この件が片付いたら調べましょう」
「はい、エルルカ」
「みんな、幸せ・・・・・・」
みんな、幸せになった。私は、財産だって自由だって得た。
「あら、まだいたの?」
1人の人に私は言う。
「さあ、眠りなさい」
「私もやっと眠れるわ・・・。みんな、みんな、幸せになったから・・・」
私は、作っていた最後のgift―毒を飲んだ。
1週間後、トラゲイを訪れる予定が狂ってしまった。なんと、犯人のマルガリータが自殺したらしいと。それは大変、と思い、グーミリアと向かった。
「グーミリア、器がないか見てきて」
「はい」
私は辺りを見回す。
「・・・・・・酷い有様ね」
「お待たせ、しました」
「お疲れ様。で、どうだった?」
「はい、器は、すでに、持ち去られた後の、ようで・・・・・・」
「そう・・・・・・」
「それから、今回の件、あの女・・・・・・ジュリアが、関わっているようです」
「ペールノエル・・・・・・深く調べて見る必要がありそうね」
「・・・・・・」
「行きましょう、グーミリア。ルシフェニアへ」
「はい、わかりました、エルルカ」
こうして私たちの長い旅は再び始まった・・・。